2013年01月15日

釣り人の権利。そして・・・

大きいイレギュラーな仕事が終わり、まる1日寝てから、月曜日はROKの人気番組「チャットステーションL」の公開放送に向かった。

さいおんスクエアからの放送というので、もちろんタックル持参で・・・(笑)

番組15分前のこと。
ちょっと時間があったので、リスナー仲間に挨拶を済ませ、自動膨張ライフジャケットを付けてタックルを組み立てた。
前日の雨の影響でダメかと思ったのだけど、数投でなんと25cmほどのオオクチユゴイがHITした。

リスナーさんやパーソナリティーの美香さんに見せようとダッシュし、一通り見せてからリリースした。
写真は撮ってないけど、美香さんから「番組でクイズします。sacomさんは番組中何匹釣ったでしょうか」とアナウンスが流れた(笑)

タックルを片付け、メッセージカードをかいている途中、スタッフが「先ほどの件、関係者からNGが出たので申し訳ないですが・・・」という話を聞かされた。良い判断だと思った。
もうすぐ書き終えようとした内容は、国際通りを流れる安里川に対する思いや、利用する釣り人の安全や、釣り人に限らないマナーのことだった。スポンサーありきのことなので仕方ないけど、採用は無しだった。


ここから本題に入る。

バラしてしまうけど、実はおととし、さいおんスクエアで企画した「第一回安里川環境釣り大会」は、都市河川の環境を伝え、釣り人への安全・マナー啓発をおこない成功となったのだけど、さいおんスクエアの管理者と主催となった那覇市の担当部署の間で、少なからず意見の相違があった。
さいおんスクエア管理者が「話を聞かされていない」というのと「釣り堀になっては困る」ということのようだった。

管理者の主張も理解できる。
しかしながら、街中にさまざまな生き物が集まる場所でもあり、この環境を伝えるいい方法だと思った。
(少なくとも、水面から見ただけでは、一般の人はテラピアとボラが群れる汚い川としか思わないだろう・・・)
あと、さいおんスクエア=管理者というのも、実はあまり納得できていない。

というのも、通常河川用地は県河川課の管理だろうし、県などに確認を取ってもらったら、”問題なし”との回答だったそうだ。
さいおんスクエアが許可を出すのは、ちょっと違うのではないかとも思った。
なんなら、地籍と現況を調べて、きちんとした管理者は誰なのか確認しようかとも思った。


県の姿勢としては、安全や天然記念物等に影響しない限り、”親水”という面では釣りを禁止する姿勢ではないようだった。
以前、ナニコレ珍百景に出たときも、スタッフが県に確認し問題ないことを確認していたので、その点問題ないと考えている。
これは港なども同じことで、本来釣り場ではないが、"親水"という名目で開放・黙認しているという情況でもある。
三重城漁港が有料になる前のこと、港湾管理組合で「釣り人の問題と親水との関係」についての議会議事録を見せてもらった。


自分は、釣り人が利用する権利はあると思っている。

しかしながら、安全やマナー問題が発生するのであれば、いつでも禁止となる危険もあると思っている。
さいおんスクエアならば、通行人を釣ったり、他の利用者に高圧的だったり、落水や水難事故などがあれば、管理者は責任問題となってしまう。本来の管理者と思われる県河川課も、”親水”なんて言っていられないから、すぐに禁止になってしまう。

実際、昨日はさいおんスクエアにむかう途中、中学生たちが橋の手すりの外側で釣りをしたり、餌をそのあたりでバラまいたり、車道に荷物を散乱させていた。

もちろん、注意して廻った。
彼らからすればウザいオッサンに違いないけど、自分が大好きな場所で”釣りをする権利”を守るためにも必要なことだと思っている。

彼らが問題を起こすことで、ひそかな楽しみとしている釣り人たちが困ることになるし、安里川はテラピアとボラが群れ、放流されたコイがゆったりと泳ぐ汚い川で片付けられてしまうリスクも増してしまう。


釣り人は安全に注意し、ルールやマナーを守ることが必要だけど、どうすれば安全で、マナーってなんだ?ということを意外と知らないのかもしれない。
自分も釣り船を経験していなければ、漁業権というルールも知らなかったし、こんなに釣りにのめりこまなければ、安全とかマナーとか考えなかったかもしれない。

どうすればよいかと考え、ガイドや河川愛護会ということで活動し、釣り人に安全とマナーを教えることにし、また、釣り番組でも特に発信したい情報として、安全やマナー関係を毎回含めるようにしている。

ただ、自分だけがいきまいていても限界があるし、やはりウザいオッサンで終わってしまう(笑)
できれば釣り人自身が行動して、釣具店・釣り業界がもっと安全やマナーについての啓発に取り組んでほしいとねがう。
特定の日に釣り場の掃除をしたから良いだろうではなくて、常に清掃を行ったり、わからない人にはきちんと指導してほしい。

特に釣りを商売にしている人、釣りで目立ちたいと考えている人は、もっとこうした方面でも取り組んでいかないと、いつか自分で飯の種を食いつぶすことになってしまうはず。
どこの誰が悪いと言っても、もう遅いという危機は、遠い未来かもしれないし今週末かもしれない。後悔する前にどんどんやってほしい。

自分自身もかつて雑誌等で情報発信しているし、今も発信してる。その反面、実は後悔していることも多かったりする。


釣り人の権利(釣り場・漁業権など)、そして釣り人がどこまですべきかというのは、それぞれ考えや解釈があるだろうから、異論もあるはず。
ただ、良い場所で良い釣りをしたいというのは、釣り人なら誰でも思っていることじゃないかな。


大好きな安里川の釣り人のマナーがどうのこうの、と言われないよう。またいつの日か、さいおんスクエアの管理者の方々に、「ここから釣りの安全やマナーを発信してもらいたい」と言ってもらえるよう、自分自身にできることを地道に進めていきたいと思った。

はい、若干アルコール入ってます。
乱筆失礼!


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Posted by モソの中の人 at 20:05 │その他諸々