三重城港の有料化

モソの中の人

2006年10月19日 00:02

夕マズメの偵察で三重城港へ。
小さいメッキか何かの1バイトのみ・・・。


三重城港の駐車場有料化が始まる。
Guさんのブログで見ていたけど、この目で確認してきた。

この問題の発端は、釣り人が出すゴミによるものであることは間違いない。
もちろん、釣り人以外のゴミもあるはずだけど、釣り関係のゴミが多く混じっていることと、ゴミ溜めになっている場所に釣り人が集中していることを考えると、「釣り人のゴミではない」とか「釣り人以外のゴミも混じっているなどと」言い逃れはできないだろう。


何年か前に港湾管理組合にお話を伺ったことがあるが、その時から釣り人が投棄するゴミは悩みの種であったそうだ。立て看板などを設置しているがさほど効果がなかった。時折釣り人を主体にした清掃活動が行われていたが、問題解決につながるほどのものでもなかった。管理者はしかるべき行動として、駐車場の有料化に踏み込んだわけだ。


これに対し釣り業界は有料化に反対する署名活動とともに、関係機関に要請書を出したようであった。
実はこの署名活動について、釣り人間で賛否が分かれている。
多くの釣り人が署名をしたようであるが、私の友人には署名をしていない者が多い。実は自分も署名していない。それはなぜか。



釣り業界の意見としては、管理者(沖縄県など)が財政難を補填するため、釣り人のゴミを理由に駐車場を有料化しているという。今後も同様に各地の港が有料化される恐れがあるとの意見だ。


一理あるようだが、それはどうだろうと思う。



駐車場が30分以上24時間以内300円。
仮に50台の駐車があるとして、300円/台×50台=15,000円。
この15,000円/日の収益で、財政難を補填できるのか。


港湾施設を建設するのに、何億円、何十億円の費用が掛かっている。
堤防のケーソン一つ設置するのでも数千万単位だと思われるし、波消ブロック一つ設置するだけでも数十万~数百万単位だと思われる。最近は管理事務所も建設された。港湾設備の維持修繕費でも相当な金額になる。


有料化される駐車場だけで言えば、舗装と舗装下の路盤(砕石)の設置だけでも、平米数千円~1万円前後といったところ。詳しい積算をしてみないといけないけど、駐車場の舗装だけでも数百万単位ではないだろうか。
日々必要なお金もある。駐車料金の徴収にあたる事務員一人の日当が5,000円として、事務所の運営に掛かる光熱費なども掛かる。駐車場の有料化に向けた事務手続きなどに要する費用もかかることだろう。そうすると、一日あたり数千円程度の利益しか残らない。これで県の財政難を改善できるとは言えないのではないだろうか。むしろ赤字にある可能性だってある。それだけ釣り人によるゴミが問題視されているということの表れではないかと思う。




有料化のカウントダウンが始まっているのに、未だゴミが目立つ。
同じ釣り人として悲しくなってしまった。


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