価値ありすぎる一匹!!

モソの中の人

2013年06月18日 10:18



いやー。もうホントここまでだどりつくの長かった・・・

まずはお礼から。
この週末、「松川地区自治会全体清掃」で安里川ファンクラブとして友人のタムーと、那覇市のKさんが参加してくれました。

また、「安里川ファンクラブ 河川愛護会登録」に向けての打ち合わせと、「沖縄釣り情報番組フィッシャーズゲート」収録のために、多くの友人が駆けつけてくれました。
役員になってくれた皆さん、場所を貸してくれたふくむらの大将。ありがとうございます!
この様子は20日21:00フィッシャーズゲートでオンエアされます!!


さて、日曜日の清掃のさい、清掃した場所にJPの群れを発見。
何やら水面の物に「ライズ」している。何を食べているかは見えない。

以前、「たぶんミッジのハッチにライズしているというヤツか」・・・と思ってた、まさにその光景があって、これは狙わんといけないだろうと思って、仕事を終えてそそくさと川へ向かった。徒歩圏内なのがうれしい。

ちなみに、ミッジとは「ユスリカを中心とした小さな虫及びフライ」、ハッチとは「(主に水生昆虫の)羽化」、ライズはルアーマンにもおなじみ、捕食行動などによって水面へ浮く魚の様子を指している。ルアーでも「食いやすい魚を食う」という状況があって、これがナブラ撃ち(自分はピンポイントの釣りだと思ってるので、打つではなく撃つという字を当てている)だと思っているし、マッチザベイトと同じように「マッチザハッチ」というフライ用語にとても魅力を感じてるわけさ。

しかし、ルアーでも同じように、フライのチョイスはじめかなり気を使わないといけないし、水生昆虫の知識もない。
沖縄の水生昆虫ってそもそもどんな組成?まったくわからず、「見えないからミッジ」程度で見ていた。
(あばさーさんからいただいた書籍の数々を読み漁って得た知識で、実戦経験は手探り状態なのです・・・)


清掃活動のさい、JPの群れの中に、「オオクチユゴイ」ではない、単なる「ユゴイ」を発見した。
方言名では「ミキユー(ミキイユ)」というが、「ミキってなんだ?」と散々悩んだあげくばあちゃんに聴いたら「三毛」であるとのこと。
たしかに、銀、黒、黄色の三毛模様。

ユゴイに関しては、口が小さい意外にも、尻尾などの黄色い部分がオレンジ掛かっていることで見分けがつく。
こちらのほうが三毛猫に近いのかもしれない。

ルアービルダーのオオハシさんから、ユゴイはオオクチよりも綺麗な水を好む傾向がある旨教えてもらったことがあり、那覇市の環境生物専門家Kさんと、「安里川に清流の魚が戻ってきたのだ」と、清掃しながら喜んでいた。



さて、昨日の夕方フライタックルとライフジャケットをもって、川へ入った。
子供たちや近所の人たちが集まってきたので、川へ降りないよう注意し、ライフジャケットのことを説明。
お父さんがルアー好きということで、あとで様子を見に来ていたお父さんも交え、釣りの話で盛り上がる。

川ではライズが起きるけど、ヘタクソすぎて水面をたたいてしまい、ライズが沈黙する。
しばらく子供たちと話をしたり、オオウナギの姿を観察したりしながらライズが回復するのを待って、またキャストを繰り返す。

かなり薄暗くなったころ。
そろそろ帰ろうかと思ったときに、ラインが絡んでしまいほどきなおす。
音のなかったライズが、「ピチャン」「ボチャ」っと大きな音に変わった。

これがイブニングライズというやつなのか?
気温が下がり、水温と気温が近くなるときに、ハッチ(羽化)するという。


フライはBトラさんからいただいたBOXに入っていた、小さいエルクヘアカディス。
ルアーと違って抵抗を掛けると不自然になるし、水を吸って沈んでしまう。エルクヘアはヘタクソな自分でもある程度浮力を保ってくれる。

ライズに入ると、「ピチャ」っと出る!
ライン、フライは見えないのであわせる。スカっ

これを3回繰り返したころ、着水した瞬間、ラインの波紋の先で「ビチャン」と出た。
あわせる!

魚が飛んできた(笑)
ファイト0.5秒。
あがってきたのはなんとオオクチではない「ユゴイ」!!!

写真撮影しリリース。

「ドライフライ」で「初めての魚ユゴイ」を「安里川で」釣る。
これほどうれしいことはない。
1匹釣って暗くなったので、もう十分と帰宅することにした。
ライズはまだまだ続いている。

子供たちだけじゃなくて、近所の人たちも集まっていた。
集まっている人に写真を見せて、安里川に清流の魚が戻っていることを伝えると、とても驚いていた。
地域清掃のさいに「安里川に清流を取り戻す会」のほうがいいのでは、といわれたけど、清流の魚が戻っているのだから、ファンクラブで通しますと伝えた。
ユゴイが出てくれたのは大きな一歩だと思う。





ユゴイという魚を観察してみると、オオクチユゴイより目が大きくて、その名を比較するとおり口が小さい。
それよりも注目したのは、目のラインに対して口のトップが高い位置にある。
こういう魚って、より高い位置のエサを食べようとする傾向があるように感じるのだけど、だとすれば昆虫をメインに捕食しているのだろうと思う。

水質が悪くなれば生き物の数が減るわけで、量、種類ともに豊富な場所だからこそ、この魚が住めるということなのかもしれない。

とにかく、いい週末、いい釣りを楽しむことができた。感謝です!
手首が痛いので大物や数釣りはつらいけど、価値ある一匹、その一匹を釣るための要素を追求する釣りを楽しめれば十分かなーと思ったりした。

今日も行くかな?
いや、仕事するか・・・(涙)

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