2018年11月30日

漫画雑誌,コンビニ,出版社持込に関するetc

旧工房を引き払い、原状回復の立会いをして不動産屋に鍵を返却。
明日から本格的に、自宅兼工房兼アトリエ(ただし賃貸)で仕事をすべてこなすことになった。

8年間お世話になった物件、家主さん、不動産会社の方に感謝。

起きたらすぐに仕事ができるコンパクトな環境になったメリットは大きい。
刺繍関係は騒音の都合、明るい時間に限定するが、その他の仕事はいつでもできる。
特に事業として本格的に前進する、漫画事業に関してはメリットが大きい。


週刊誌はさすがに無理だけど、月刊漫画雑誌には描けるだろう。
一ヶ月の半分で月刊誌の原稿を描けるかという試験を自分に課した。

画力とか色々指摘されるところはあるだろうけど、工夫したり改善したりすれば、ネタ含めたら月刊誌ならば商業でもいけるだろうというとことまではいけたと自分では思う。今まで手を抜いていた部分や弱い部分は、工夫したり、多少お金をかけて資料を集める。
時間をかけるというか、何パターンか描いてベストな案を採用するとか、気に入らないところは書き直すことでわりと改善できそう。


ちなみに、引越しは業者に頼らず自力で行い、引越しに伴う廃材から、必要な家具の製作なども行った。
整理整頓ができないからゴミは多かったが、廃材は最小限に納められた。
何よりも、本業である刺繍パッチ製作を捨てるわけにはいけないし、漫画一本で食うのはリスキーだし自分の技量では無謀でしかない。だから、他の事をしながらでも月間誌の原稿を描けるのか、色々ある中ではあったけど、資産してみたかった。

一方、事務所が自宅内に移った大きなデメリットがある。

ひきこもり生活となり運動しなくなるので余計に太るし、コンビニが近くなったので不健康そのもの。
サケヤメタといいつつ飲むので、本当になんとかしないといけない。
片づけが落ち着いたら、徒歩で釣りに行くとかサバゲーに行くとかしないといけない。

不摂生、ほんとにアカン。
ダメ、ゼッタイ


さて、コンビニに足を運んだとき、ただ買い物をするのではダメ。
できるだけ人間観察や販売戦略、商材の観察は、しっかりやろうと思っている。
店員も個性的だし、お客さんの人間観察。販売戦略も多彩だ。
オッサンとかオバサンを描く練習もしないといけないし、観察も必要だろうと思う。
可愛い女の子だけ見てたらダメだ。


コンビニ経営者の家族がいる親戚から聞いたところ、一般的な商材以外にも商品を置くことが可能らしい。
うちの近所のコンビニでは、地元スーパーから仕入れた刺身を売っているし、田舎のコンビニでは釣り具や餌を扱う店舗も珍しくない。


自分が高校生の時なのでかれこれ20年も前の話。
当時沖縄にはダイエーがあり、母が勤めていたこともあり、高校の3年間はずっとダイエーでバイトをしていた。

バックヤード(裏の倉庫)には商材置き場だけではなく、「POS室」というのがあった。
担当フロアで商品の発注やら配送らやも行っていたが、古めかしいコンピュータと、DOS-Vというのかな・・・0か1かで指令を出す、モノクロの画面とにらめっこしていたし、バックヤードのPOS室でもそんな感じの作業をしていたっぽい。
ブラウン管のモニターが並んでいて、専門の人が入力作業をしていた。

高校卒業後しばらくして、自分は就職。
何年かあとに沖縄からダイエーが撤退することになり、母も退職した。
ちなみに母は現在、秋葉原のエアガンショップを中心に販売されている猫ぬいぐるみ”モソニャソ”のブリーダーである。

当時の担当フロアの課長は撤退前に独立し、コンビニの経営者になっていた。
その当時「コンピュータとにらめっこするのが好きだから、コンビニ経営を選んだ」という話をしていた。
この課長は厳しかったが、この話はすごく頭に残っている。

昔話をダラダラとつづっているのだけど、言いたいのは商売はデータで管理されている部分が大きい。
売れると思ったから販売しました。それだけではダメで、結果が伴わないと厳しい。
特に、ほとんどの商品が定価で販売される商店”コンビニ”においては、売れ筋かそうではないかというのは、非常に重要な要素なのだという話なのである。
最近はコーヒーのドリップマシンなど、コーヒーショップに比べれば割安感がある商材も扱うようになったが、スーパーなどの量販店に比べれれば割高であり、そこに足を運ぶ仕組みと、売れる商材の吟味は非常にシビアなはずだ。おにぎりや弁当の商戦などはまさにそれを物語っている。


また一方で、沖縄だけでコンビニが500店舗あるという話を聞いたことがあるので、狭く決して安くはないコンビニで、商材として扱われているというのは大きなことだ。


ここからが本題だ。
本だけに。

本は書店で買うものだったが、今やAmazonをはじめ通販も大きいし、ほぼ確実に書籍コーナーが併設されているコンビニは、書籍の販路としてはかなり大きいはず。
ただ、コンビニの個性が出る部分で、書籍の扱いが多い店舗、そうではない店舗の差が結構激しい。

非常にわかりやすい例で言えば、トイレ近くに陳列されているエロ本(成人雑誌)コーナー。
店舗によっては”成年雑誌の購入について”というアナウンスがなされ、直視するには気が引けるコンビニもあれば、成人雑誌を全く置いていない店舗も珍しくなくなった。
これらの雑誌についてはムラついて購入する人もいるだろうし、自分も経験がないわけではないから(笑)、需要があったはず。
でも、今はWEBでいくらでも拾える時代なのだから、以前ほど需要がないかもしれないし、風当たりの強さがあるかもしれない。
需要がないものやリスクーな商材は、どんどん切って効率化するのがコンビニだ。


こういう目線で漫画コーナーや雑誌コーナーに目を向けると、これまた非常に面白く個性的な傾向がある。
ジャンプ系やマガジン系、ビッグコミック系などの有名どころは必ず置いているが、漫画家を目指す人(というかオタク系)にとっては、一定程度知名度があるマイナー漫画雑誌でも、コンビにではほとんど取り扱っていない雑誌もある。
もちろん地域差や導線があるのだろうけど。

一方で、ジャンプなどの漫画雑誌に比べると知名度がなさそうに見えるけど、コンビニで高頻度で扱われている漫画商材もある。
「ねこぱんち」で、内容は女性向けという感じなのだけど、猫好きはつい反応してしまう。
これはコンビニのPOSにおいて”売れる”と認識されている商材の代表格で、猫好きというターゲットに絞った専門性がある。



今回の駄文は、コンビニでよく見かける専門性のある(マニアックな)漫画雑誌に、改良した原稿を持込させていただいたという話でした。
編集の皆様、知名度がなさそうとか書いて申し訳ないですが、できるだけフラットに見ての感想です。
できるだけフラットに見ることが大事だと思いますので・・・


引越し後、漫画執筆に集中できる時間も増え、月刊誌の原稿を描けるのか、この1ヶ月実証してきました。
その分野に関するネタもたくさんあります。
誌面を盛り上げることができると思いますので、何卒よろしくお願いいたします。


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Posted by モソの中の人 at 20:16 │釣り雑誌・本の執筆漫画