2008年12月26日

那覇沖考察(・・・パヤオ)

波風に弱い那覇の海ですが、その特徴を生かした展開ができそうな気がしたよ。


そのヒントがパヤオにあった。

パヤオって、何の変哲もない沖合い1000mエリアのの一番良いであろうポイントに、浮き漁礁を設置して、魚を寄せ集めるというものなんだけど、なぜ魚が集まるのか?

一説では、影ができるためベイトが集まり、大型魚の食物連鎖のサイクルができるとか、潮の流れができるためベイトが集まり(以下略)というのが理由らしい。要するに、一見何もないところに変化を作ることによって、食物連鎖のサイクルを作ろうというわけさ。


釣りのほとんどが、食物連鎖のサイクルに介入することによって成り立っていると思う。
(中には引っ掛けるものや、産卵時などの縄張り争いを利用したものもあるけど)
パヤオの場合で考えると、その場所が食物連鎖のサイクルを生み出しても、基本的には、その根源となるものを生み出す力が多少なりともあると思うわけさ。


食物連鎖の根源と言っているのは、動植物性プランクトンのような、非常に小さくて、ミクロな餌を食べている生き物のこと。
ミクロな餌は、潮に乗ってやってくる。

こうした生き物を食べに浮上してくるハダカイワシなどの深海魚やイカが、トビウオや小型の回遊魚を呼び、大型魚を呼ぶということになる。そこに、キビナゴとかサンマのミンチを撒く漁船や遊漁船が来て、さらに餌を供給するので、食物連鎖のサイクルがさらに加速する。漁師や釣り人はそのサイクルの中に、餌やルアーを使って介入するということになる。


遊漁専門で、しかも航続距離の短いSEA SNIPERは、パヤオを利用することはできない。
しかし、パヤオが食物連鎖のサイクルを生む場所で、そこに介入する釣りを展開しているのであれば、同じようなことが那覇をはじめとする沿岸でも同じことが可能であると思う。

演習のたびに確認されているベイトの群も、それに憑いている回遊魚の類も、食物連鎖のサイクルが成り立っているからこそ、沿岸にとどまっているのではないだろうか。


那覇の河川でかなり釣り歩いており、今後も時間を見て河川内の釣りを楽しみ、学んでいく予定なんだけど、那覇の場合、この川の存在が、食物連鎖のサイクルを生み出す根源、つまりパヤオと同じような役割をしているのではないかと思う。

というのも、水質や流出土砂の問題はあるけど、逆に言えば栄養が豊富で、多くのベイトをはぐくんでいる。
だからこそ、多くの海水魚が出入りし、あの狭い河川内でも、ライトゲームフィッシングを楽しめる。

そんな「ミクロな餌」を運ぶ川が、何本も注いでいる那覇の海。
その沖には一文字防波堤があって、毎日のように釣り人が竿を出している。

その釣りはエギングやフカセ釣り、カゴ釣りなど。
そう、フカセ釣りやカゴ釣りだ。
この釣りが、パヤオでの撒き餌と同じか、それ以上に、食物連鎖を加速しているのではないだろうか。

(つづくかも)





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Posted by モソの中の人 at 18:23 │海歩っちゃー
この記事へのコメント
『海は森が育てる』
という言葉があります。
東北の太平洋側、ちょうど黒潮と親潮がぶつかる付近はプランクトンが多く、好漁場になっていますが、山から運ばれる栄養分がないと海の幸が育たないというのを昔の人は知っていて、森の保全も同時に行ってきたと言います。
Posted by ボビー at 2008年12月27日 08:47
ボビー殿>
那覇の場合、森はほとんどないんですけど、ある意味良い条件になってるようなんですよ。もっと突き詰めていけば、面白い結果が得られそうなので、今から楽しみですよ。
Posted by sacom at 2008年12月29日 09:44