釣り漫画@沖縄　-sacomﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄ-

この釣り漫画に登場するキャラクターですが、これもまた、漫画を描こうと思って生まれたわけではありません。
刺繍製品でキャラクターを作って、ワッペン化して売ったら面白いのでは？というところからはじまります。

刺繍の仕事をしていると、時々萌えキャラのワッペンを頼まれることがあります。
ちょっと前までは、月刊アームズマガジンで連載のあった「ピクセルまりたん」のキャラクターが中心で、有名刺繍店が縫製しているということもあって「まりたんパッチみたいにしてください」というのが殆どでした。

偶々、まりたん担当の編集部の方とお会いするときがあったのですが、「うちでもできますよ」というサンプルがない。
これはしくじったなと思い、版権のないキャラクターを自作するしかない。と考えたのがきっかけです。




ずっと前からこのブログを見ていた方はご存知だと思いますが、以前は「SEA　SNIPER」という小型ボートでの遊漁船業をしておりましたが、この船のエンブレムが、ガーラとライフルを持ったオスの三毛猫（ラッキーキャット）でした。
家族が猫好きなのと、航海の守り神としされるオスの三毛猫（ラッキーキャット）を飼えという嫁のむちゃくちゃな話に、せめてマークだけでも、ラッキーキャットにしようという感じでした。
「この経験を生かして、釣りか何かのガイドをしたいのさ」と、映画の”山猫は眠らない”の主人公、トーマス・ベケット上級曹長から、ベケットさんと呼ばれ現在に至ります。

そのベケットさんを擬人化して、可愛い萌えキャラにしようということから、落書きが始まります。
途中、「メイドin沖縄だからメイドさんだろう」というしょうもない駄洒落を思いつき、落書きから第一作が完成します。




最初に刺繍したときのテンションあがったこと。
糸の密度とか変形対策とかは他の刺繍店よりも上手くできる自信がありましたし、萌えキャラはなめらかな刺繍と、型崩れをさせないことが重要という自分なりのこだわりがあり、当時はすごい可愛いものができたと、時間があれば萌えキャラの刺繍ワッペンをデザインしてみたり、刺繍化してみたりします。

ミキさん誕生の過程はこちらのページで。
http://www.geocities.jp/sacomworks/design.htm

作り込みの最中、胸の大きさでああだこうだありました（笑）
貧乳のリアル嫁が巨乳はダメだというので、三毛猫スナイパーのベケットさんの擬人化のミキさんは、かわいそうに貧乳になりました（爆）
ミキさんという名前は、三毛の方言読み「ミキー」からです。

ルアーターゲットとして人気があるオオクチユゴイの方言名ミキユーも、三毛魚の意味と考えられます。





一方、どうしても巨乳のキャラクターが欲しいということと、古い米軍機に描かれているようなノーズアートっぽいセクシーなキャラクターも欲しいということで、黒猫メイドさんのまぁやさんが誕生します。方言のマヤー（猫）からそのままの名前です。
なお、方言ではクルーマヤーなので、実家は車屋さんであるとか、某宅急便屋さんなどと言われています。

そのあとも、今のアイドルっぽいような感じの衣装でトラ猫のメイドさん（お客さんが虎子さんと呼んだので、ココさんになった）とか、１回だけ作ったメイドさんが、巫女さんとして復活したりして現在に至ります。




野郎のキャラクターも描けないといけませんが、描いててもテンションが上がらないので、覆面だったりとすごい手抜きです。

あと、漫画に出てくる妖怪モソは、作者の中に住んでいる妖怪です。
たまにサバゲーフィールドに出没します（笑）




これを刺繍化しようと描いた絵がベースとなり、キャラクターができています。



なぜかこのワッペン、よく売れるのです。


このキャラクターを用いて、サバゲーのルールブックを描いてみたり、４コマを描いてみたり、刺繍のホームページの説明を漫画にしてみたりしているうちに欲が出てきて、勉強しながらコミチャンさんに投稿させていただこうと考え現在に至ります。
描いているうちに性格がでてきたり、やりとりができて性格が固まったりしていきます。
絵もだいぶ変ってしまいますが・・・自分の画力では不安定ってのもありますが（汗）




なお、なぜサバゲー漫画ではなく釣り漫画にしたかというと、釣り漫画のほうがネタは豊富で、深い話ができ、販売戦略も上手くいくと考えたからです（笑）何事もマーケットリサーチは大事です。

サバゲーはシビアにやろうとすればするほど、ゾンビトラブルが起きたりしてギスギスしますから、プレー自体にはあまりストーリー性はもたせられないだろうとも考えました。
シビアな戦術とか考察とか、ネタは無尽蔵にあると思うのですけど、そのネタによってサバゲーがギスギスするのは避けたい。


一方、釣り漫画の場合ただ釣りにいきました、どんな道具で何々が釣れます、楽しいですよっていう事だけじゃ、面白いかもしれないけど身にならない気がします。やはりギスギスする要素があるのかなと・・・
しかしながら、生態系とのつながりとか、安全やマナーについて描くことができれば、これからの釣りをもっと楽しくするためのヒントを載せられるかもしれない。


そういう希望をもって、刺繍製品として駄洒落から生まれたメイドさん達に活躍していただこうと考えている次第です。