2019年11月02日
首里城火災とハロウィン
ハロウィン当日の10/31。
美浜に行くことを楽しみしていた。
ふと夜中に目が覚めて、ツイッターを見たら、首里城が燃えているという。
自宅から見えた首里城の火災は、まるで炎の龍に喰われているように見えた。
美浜に行くことを楽しみしていた。
ふと夜中に目が覚めて、ツイッターを見たら、首里城が燃えているという。
自宅から見えた首里城の火災は、まるで炎の龍に喰われているように見えた。
正殿や北殿、南殿などが全焼したのは皆さんもご存じのとおり。
気を落としていても仕方がないので、夕方から美浜のハロウィンに行った。
美浜は首里城火災と関係なしに盛り上がっていた。
もちろん、モソる(偽装する)。
アニメやゲームのキャラではないので、コスプレイベントでは「なんだこれ」扱いの藪の妖精。
ハロウィンでは一般の人、特に家族連れや女子高生のウケがいい。
1年に1度、モソがモテる「モソ期」となる。
非常に楽しい時間だった。
カウントできただけでも、246台のカメラやスマートフォンに写った。
首里城火災の当日ということもあり、美浜ハロウィンの盛り上がりを不謹慎だとする声もある。
沖縄県民の心のよりどころが延焼し悲しむ気持ちはわかる。
しかしながら、謹慎したところで何か変わるのだろうか?
沖縄県民の強い郷土愛は、時には同調圧力にも感じることがある。
たとえば、夏の甲子園の時期になると、県民は皆で県代表を応援しないといけないという雰囲気になる。
野球に興味がない自分にとっては、この空気はとても重い時間だった。
自営業になった今は、さほど気にすることではなくなったけど。
郷土愛が強すぎる人にとっては悪気はなく、押し付けているという意識はないかもしれないし、自分も注意したいところ。
一時期、同調圧力とも感じる、異論を許さない沖縄の空気が嫌いで仕方なかった。
沖縄を離れたいとすら思った。
しかし、今回の火災で沖縄の大好きな部分も再発見できた。
「ひやみかち(ひやみかす)」という言葉。
前向きに明るい気持ちで、いち早く復興、復元しようという気質。
東日本大震災のあと、ラジオで「ひやみかち東北」というキャッチコピーが使われるようになった。
戦後復興の中で生まれたとされる「ひやみかち節」に由来するものと思われる。
さて、ひやみかち(ひやみかす)とはどういう意味だろう。
検索してみると「えいと言う 気合を入れる」という意味らしい。
参考:https://taru.ti-da.net/e610578.html
沖縄の方言は日本の古語を理解するとわかりやすく、自分が思うにはエイサーなどの囃子言葉である「ひやささ」「いやささ」に由来するのではないかと思う。
「ひやささ・めかす」と考えると、なるほどという感じもしないですかね?
そして、ひやささ・いやささという囃子言葉は、エイサーをしている人に聞いても「囃子言葉だから意味はない」と言うが、自分は日本の古語「弥栄(いやさか)」に由来しているのではないかと考えている。
弥栄は「ますますの繁栄を」という意味とのこと。
焼野原になった戦後の沖縄を盛り上げて、繁栄させていこう。
ひやみかしていこう。
ポジティブに考えていこう。
このような明るい気質の沖縄に生まれてよかったと思う。
また、もう一つ沖縄の好きなところがチャンプルー文化だ。
これは沖縄に限ったことではなく、日本全体に言えることかもしれないけど、神道で新年を迎え、お盆は仏壇を拝み、キリスト教のクリスマスを楽しむ。そして近年は、古代ケルト人の収穫祭、悪霊払いに由来するハロウィンが浸透している。
沖縄では台所で火の神を拝み、各地に土地の神をまつった拝所の前を通るときは手を合わせる。
みるく様やパーントゥーのような来訪神もやってくる。
爬龍船を漕ぎ、旗頭を上げ、綱を引く。
本来、盆に帰ってきた先祖の魂をあの世に送り返す念仏踊り(盆踊り)だったはずのエイサーも、パーランクーや大太鼓を使ったダイナミックな創作エイサーに昇華し、年中踊られている。
いい物、楽しいものはどんどん取り入れて、もっと良いものにしていくチャンプルー文化。
ポジティブに考えるなら、美浜のハロウィンは悪霊払い、厄払いだ。
渋谷ハロウィンのように悪いイメージがある場所もあるかもしれないが、美浜の盛り上がりに関しては悪い感じがしない。
米軍基地が多くハロウィンが身近にあったのかもしれないが、多神教で身近な神をまつる土着の宗教観がある沖縄では、ハロウィン融合しやすいチャンプルー文化なのかもしれない。
首里城火災というショックな事もあった。
でも、美浜には大人も子供も笑顔にあふれていた。
小さい子供は怖がりながらも、お菓子をもらうと笑顔になっていた。
笑顔に勝る厄払いはないのでは?と自分は思う。
今回の火災で沖縄の心のよりどころが燃えてなくなってしまったが、一人の死者もなく、周辺の住宅や学校などに延焼することはなかった。
もしかすると、この火災も何らかの厄を、首里城が持ち去ったのかもしれない。
首里城を立て直すときは、スプリンクラーを厳重に設置するとか、伝統的工法だけではなく、燃えにくい素材も活用するなどして、技術をチャンプルーしてほしい。
ps:深夜から美浜を清掃していた、オキナワクリーンシーサー氏&参加されたレイヤーさんたちお疲れさまでした。ありがとう。
気を落としていても仕方がないので、夕方から美浜のハロウィンに行った。
美浜は首里城火災と関係なしに盛り上がっていた。
もちろん、モソる(偽装する)。
アニメやゲームのキャラではないので、コスプレイベントでは「なんだこれ」扱いの藪の妖精。
ハロウィンでは一般の人、特に家族連れや女子高生のウケがいい。
1年に1度、モソがモテる「モソ期」となる。
非常に楽しい時間だった。
カウントできただけでも、246台のカメラやスマートフォンに写った。
首里城火災の当日ということもあり、美浜ハロウィンの盛り上がりを不謹慎だとする声もある。
沖縄県民の心のよりどころが延焼し悲しむ気持ちはわかる。
しかしながら、謹慎したところで何か変わるのだろうか?
沖縄県民の強い郷土愛は、時には同調圧力にも感じることがある。
たとえば、夏の甲子園の時期になると、県民は皆で県代表を応援しないといけないという雰囲気になる。
野球に興味がない自分にとっては、この空気はとても重い時間だった。
自営業になった今は、さほど気にすることではなくなったけど。
郷土愛が強すぎる人にとっては悪気はなく、押し付けているという意識はないかもしれないし、自分も注意したいところ。
一時期、同調圧力とも感じる、異論を許さない沖縄の空気が嫌いで仕方なかった。
沖縄を離れたいとすら思った。
しかし、今回の火災で沖縄の大好きな部分も再発見できた。
「ひやみかち(ひやみかす)」という言葉。
前向きに明るい気持ちで、いち早く復興、復元しようという気質。
東日本大震災のあと、ラジオで「ひやみかち東北」というキャッチコピーが使われるようになった。
戦後復興の中で生まれたとされる「ひやみかち節」に由来するものと思われる。
さて、ひやみかち(ひやみかす)とはどういう意味だろう。
検索してみると「えいと言う 気合を入れる」という意味らしい。
参考:https://taru.ti-da.net/e610578.html
沖縄の方言は日本の古語を理解するとわかりやすく、自分が思うにはエイサーなどの囃子言葉である「ひやささ」「いやささ」に由来するのではないかと思う。
「ひやささ・めかす」と考えると、なるほどという感じもしないですかね?
そして、ひやささ・いやささという囃子言葉は、エイサーをしている人に聞いても「囃子言葉だから意味はない」と言うが、自分は日本の古語「弥栄(いやさか)」に由来しているのではないかと考えている。
弥栄は「ますますの繁栄を」という意味とのこと。
焼野原になった戦後の沖縄を盛り上げて、繁栄させていこう。
ひやみかしていこう。
ポジティブに考えていこう。
このような明るい気質の沖縄に生まれてよかったと思う。
また、もう一つ沖縄の好きなところがチャンプルー文化だ。
これは沖縄に限ったことではなく、日本全体に言えることかもしれないけど、神道で新年を迎え、お盆は仏壇を拝み、キリスト教のクリスマスを楽しむ。そして近年は、古代ケルト人の収穫祭、悪霊払いに由来するハロウィンが浸透している。
沖縄では台所で火の神を拝み、各地に土地の神をまつった拝所の前を通るときは手を合わせる。
みるく様やパーントゥーのような来訪神もやってくる。
爬龍船を漕ぎ、旗頭を上げ、綱を引く。
本来、盆に帰ってきた先祖の魂をあの世に送り返す念仏踊り(盆踊り)だったはずのエイサーも、パーランクーや大太鼓を使ったダイナミックな創作エイサーに昇華し、年中踊られている。
いい物、楽しいものはどんどん取り入れて、もっと良いものにしていくチャンプルー文化。
ポジティブに考えるなら、美浜のハロウィンは悪霊払い、厄払いだ。
渋谷ハロウィンのように悪いイメージがある場所もあるかもしれないが、美浜の盛り上がりに関しては悪い感じがしない。
米軍基地が多くハロウィンが身近にあったのかもしれないが、多神教で身近な神をまつる土着の宗教観がある沖縄では、ハロウィン融合しやすいチャンプルー文化なのかもしれない。
首里城火災というショックな事もあった。
でも、美浜には大人も子供も笑顔にあふれていた。
小さい子供は怖がりながらも、お菓子をもらうと笑顔になっていた。
笑顔に勝る厄払いはないのでは?と自分は思う。
今回の火災で沖縄の心のよりどころが燃えてなくなってしまったが、一人の死者もなく、周辺の住宅や学校などに延焼することはなかった。
もしかすると、この火災も何らかの厄を、首里城が持ち去ったのかもしれない。
首里城を立て直すときは、スプリンクラーを厳重に設置するとか、伝統的工法だけではなく、燃えにくい素材も活用するなどして、技術をチャンプルーしてほしい。
ps:深夜から美浜を清掃していた、オキナワクリーンシーサー氏&参加されたレイヤーさんたちお疲れさまでした。ありがとう。
Posted by モソの中の人 at 08:06
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