2011年11月20日
遊漁船終了の件など。
昨日からめっちゃ背中痛い・・・
18日付けで遊漁船業の終了について、正式に県へ届けてきましたよ。
船も早く処分したいので、55万円から思いっきり値段下げようかな~と思っているのですが、もしこれから船をはじめたいという方がいらっしゃいましたらご連絡くださいね。
とにかく刺繍が忙しく、年末、年度末にむけてどんどん忙しくなってるので、早く新しい方に引きつげればと思っているのです。
18日付けで遊漁船業の終了について、正式に県へ届けてきましたよ。
船も早く処分したいので、55万円から思いっきり値段下げようかな~と思っているのですが、もしこれから船をはじめたいという方がいらっしゃいましたらご連絡くださいね。
とにかく刺繍が忙しく、年末、年度末にむけてどんどん忙しくなってるので、早く新しい方に引きつげればと思っているのです。
ついでに県水産課に、気になっている事を聞きにいきました。
県庁ホームページでUPされていた漁業調整規則で「撒き餌釣り」が禁止されているとあったので、真相を確認してみました。
担当者の話では、かつては一般遊漁者(漁協組合員である漁師・漁業者以外の人)の撒き餌釣りを禁止していたそうなのですが、現在は改正されていて照明器具を使う釣りのみが禁止されている、ということでした。
もし適用されているなら、フカセもカゴ釣りもグルクン釣りもできない、ということになりますからね。
(後にPDFファイルは削除されていました)
-------
釣具店などでもパンフレットが配布されていてご存知の方も多いかもしれないのですが、一般遊漁者が水産資源の保護の観点で使ってはいけない道具があったり、採ってはいけない海産物があったりします。
「海はみんなのもの」だからということで、漁業者だけが優遇されるのはおかしいという意見もあるのですが、釣り人を含め、海で遊ぶ一般の人が欲張ってしまうことで、実は自分の首を絞めているのではないかと考えるようになりました。
たとえば、食品になるヒジキ等の海草には多くの甲殻類が付きますし、イセエビやサザエが生む卵も、小魚のエサになります。
小魚をエサにしている魚もいますし、海草やイセエビなどを海産物を直接エサとしている魚もいるでしょう。
豊かな海産物によって育った魚を釣って楽しんでいると考えるなら、定められたルールを勝手に解釈するのではなくて、守ってゆくことがとても大事なのではないかと思うのです。
-------
自分がとても気がかりなのは、釣りのターゲットがどんどん減っていることだけじゃなくて、釣りの対象にほとんどならない、「ベイト」が減っていることにあります。
昔はあれほど群れていたミジュンにヤマトミジュン、ボラの群れはどこに行ったのでしょう?
20年も前の話なんですが、ヤマトミジュンは那覇市内の港の護岸でも、本当によく釣れていたんですよ。
本当に気がかりな事なのですが、現在の釣り業界・・・特にルアー関係に関しては、ターゲットに直接作用する釣り・・・たとえばエギングやワインドなどが主流となりつつあります。
たしかにテクニックで釣るのは面白く、簡単なのかもしれませんが、ターゲット以外に目を向けなくなっているような印象を受けます。
また、ターゲットへ構造的に作用する釣りは、加速的にターゲットを減らしているようにも感じます。
最近から釣りを始めた人はわからないかもしれませんが、エギングなんか、流行り始めた10年ほど前に比べると、本当に釣れなくなりましたよね?
また、業界としてもいかにして釣具を売り、釣り人に道具を消費させるかばかりが目立ってしまっています。
釣具を売り利益を挙げることが企業の役割なのでしょうが、これだけでは未来は明るいとはいえないでしょう。
では、ダメージを与えない形でリリースすることを促したり、稚魚放流をすればOKなのかというと、自分はそれだけで回復するとは思っていません。
エサが少なくなっている中で、リリースした魚やイカが体力を回復したり、放流した稚魚が生き延びられるのか疑問であるためです。
漁業調整規則の話を出したのは、これからの時代、一部の釣り方や道具に規制が入ったり、禁漁期間ができたりする可能性があるかもしれないということについて触れたかったためです。
既に漁業者には、禁漁期間や体調制限、道具の規格について定めがあります。違反は最大200万円で、懲役3年と厳しいものになっています。
撒き餌のように解除されるものもあるかもしれませんが、恐らく規制されるものの方が多いはずです。
当然ながら、釣り人や業界は反発すると思いますが、釣具から入り、釣り具にこだわる釣りが流行りすぎた結果、規制に繋がっていくのではないかと危惧しています。釣りを楽しむうえでは釣具は必要だし、釣具を選ぶのも楽しいではありますが・・・
-------
「今そこにある危機」に気づいてもらい、釣り人自らの手でそのような結果にならないよう何ができるのか。
そう考えたときに、観察眼が絶対に役立つと思います。
ただ観察眼をターゲットに向けろということじゃなくて、ターゲットのベイトであるとか、ベイトが育つ環境に目を向けて、問題点を考え、何ができるのか考え、実行してほしいと思うのです。
いろんな所に目を向けてもらえれば、釣り場のゴミも減るはずです。
フィールドの生き物から釣り方を組み立てる、シミュレーションゲームも本当に楽しいものです。
自分の導き出した選択肢がドンピシャで当たったとき、これほど一匹の価値が大きいと思える釣りはないかもしれません。
今回の話はまとめるのが難しく、全くまとまりのない話になってしまうのですが、釣り船を営業してダメージを与え続けるのはどうかなと思い、船の終了とさせていただきました。
釣り船のガイドの経験や、これまでの釣りの経験を活かして、これからも釣りを楽しめる方法を考え、提案していきたいと思っています。
SEA SNIPERをご利用いただいた皆様、本当にありがとうございました。
陸っぱりガイドは続けていきますので、こちらは是非ともご利用くださいね。
Posted by モソの中の人 at 09:41
│シースナイパー情報